松山の気になるアートスポット「伊丹十三記念館」「セキ美術館」「道後ぎあまんガラス美術館」を鑑賞したい
マルチな才能を発揮した伊丹十三に出会える「伊丹十三記念館」
2007年に開館した「伊丹十三記念館」。51歳の時、映画「お葬式」で監督デビューした伊丹十三は「タンポポ」、「マルサの女」「ミンボーの女」「大病人」など10作品全てにおいて監督・脚本を手がけており、多くの観客動員と高い評価を受けていた。監督デビュー前には、商業デザイナーや俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長などマルチな才能を発揮し活躍しており、料理通や音楽愛好家、猫好きなどの趣味人としても知られていた。
常設展示室では商業デザイナーやテレビマン、CM作家など13のコーナーに別れて貴重な資料が展示されている。上半分だけを使った直筆の原稿用紙やちびった鉛筆に消しゴムなど、伊丹さんの人となりを感じさせられる現物がいっぱいだ。また、松山弁を使った懐かしい一六タルトのテレビCMなども鑑賞できる。伊丹十三は映画監督伊丹万作の第一子として京都に生まれ、高校時代を両親の故郷・松山で過ごしていた。
記念館の設計は建築家中村好文で、四角な形や黒い外観、回廊などかたぐるしさのない優しい空間になっている。鑑賞の後は中庭を見ながら入館者専用のカフェ・タンポポでひと休みしたい。グッズショップには宮本信子館長プロデュースのオリジナル商品もそろう。
住:愛媛県松山市東石井1-6-10
開:10時〜18時(入館17時30分)
料:大人800円 高・大学生500円 中学生以下無料
休:火曜(祝日の場合は翌日)
TEL:089-969-1313
多数のコレクションが所蔵される「セキ美術館」
道後温泉駅から徒歩5分の住宅街にある美術館。洋画では黒田清輝や小磯良平、日本画では横山大観や平山郁夫など明治から昭和の巨匠の作品が展示されている。また、ロダンの<ファウナ(森の妖精)>の彫刻や版画なども展示されている。日本画、洋画、彫刻など多数のコレクションが所蔵されており見応え十分の美術館だ。道後温泉散策に是非加えたい。
住:愛媛県松山市道後喜多町4-42
TEL:089-946-5678
開:水曜〜日曜・祝日の10時〜17時(入館16時30分まで)
料:一般700円(大学生以上) 小・中・高校生500円
休:月・火曜(祝日の場合は開館)年末年始
約300点が展示される「道後ぎやまんガラス美術館」
道後温泉本館から徒歩3分、道後山の手ガーデンプレスの建物の一角にある道後ぎあまんガラス美術館。道後温泉本館で使われている赤い板ガラスをはじめ、江戸時代のぎやまん・びいどろや明治・大正時代の和ガラスなど美しい作品が約300点展示されている。隣接する美しい池と庭園のある山の手マリアージュガーデンでは、カフェや食事も楽しめる。道後散策におすすめのアート&グルメスポットだ。
住:愛媛県松山市道後鷺谷町459-1
TEL:089-933-3637
開:9時〜18時(入館17時30分まで)
料:大人(高校生以上)800円 小人(中学生)550円
休:無休